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在来品種のコーヒー生豆

フォレストでは自然のままの在来種のコーヒー生豆を多く使っております。

現在は希少でとても入手が困難になりましたが、

それは自然にも人間にも優しい魅力あるコーヒーなのです。


在来品種のコーヒーは原種から人為的に操作されないで受け継がれたコーヒーの木の子孫。自然界で生まれ育ったコーヒーの木は、自然環境に優しく、私たち人間にも優しい。在来品種のコーヒーの木は直射日光が嫌い。高い大きな葉を付けた樹木の木陰で育ちます。


そこは自然と森のようになり、多種多様な動植物が育ち、自然と食物連鎖が生まれます。害虫が生まれてもクモや鳥がつばみ、落葉や動物の排泄物は肥料となり、ますます森は豊かになります。在来品種のコーヒー栽培は自然との共生が不可欠なのです。


地元横浜市緑園にてセミナーで使用した資料です。「ハイブリットは本当に高性能?」(PDF)

コーヒーもハイブリット化

自動車ではハイブリットカーが注目を浴びて急速に普及しています。

ハイブリットとは、二種以上のものを「かけあわせ」て作る技術や製品のことで、コーヒーの木においては品種改良を意味します。

実はコーヒーの木はハイブリットが盛んで自然のままの在来品種は急速に失われつつあります。

森を守るコーヒー

在来種のコーヒーは熱帯の強烈な日光を嫌います。

そのため、付近に背丈の高い木を植えて木陰を作ってあげることが必要です。

つまり、森のような環境が必要となり、作付面積は減り、機械化できずに栽培作業にとても手間がかかります。

そこで、直射日光に強いコーヒーの木をハイブリットによって作りあげたのです。

結果、整然としたコーヒー畑が現れ、機械化され大量生産が可能になったわけです。

しかし、不要となった高い木は伐採され在来品種と供に森も消えて行く運命となりました。

このように品種改良の「良」は人間にとって都合が良くなる事で、必ずしも自然界にとっては良い事とは言えません。

在来品種の魅力

在来種の魅力は何と言っても風味のキャラクターです。

自然の中で育つ割合が多く生産地の土壌や気候の違いがそのまま風味の違いとなって現れます。

そして何より在来品種のコーヒーの木や多くの動植物のゆりかごである森が残されるという事です。



<付録:コーヒー品種のお話>

ここからは少し専門的な話になります

コーヒーの実は「チェリー」と呼ばれます。
真っ赤に実る様はまるでサクランボのようです。

コーヒーの品種

良く耳にするコーヒーの三大品種と言えば「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」の三種です。
ここでお話する在来品種とは「アラビカ種」の原種となります。

アラビカ種
原産地はエチオピア、日本国内で「高級」と呼ばれるコーヒー豆 (例:アラビカ種100%)

ロブスタ種
原産地はコンゴ、国内需要は多くともあまり耳にしない (イアンスタント・安価品)

リベリカ種
原産地はリベリア、ほとんど(まったく)流通しない (刺激が強く飲用に出来ない)

 

在来種の品種

アラビカ種の中の人間が手を加えていない「ティピカ種」「ブルボン種」の二種

ティピカ品種(Tipica)
アフリカ エチオピアを起源とするアラビカコーヒー。隣国アラビアから世界に広まったので「アラビカ種」と呼ばれます。その中でもコーヒー原種の純粋な流れを持つのがこの品種です。さわやかで綺麗な味が特長。

ブルボン品種(Burbon)
1715年、当時英国領だったブルボン島にイエメンモカから40本の苗木を植樹。うちたった2本のみ見事に環境に適応し(自然変異)育っていったのが始まり。小粒ながら味が濃い(コクがある)のが特長。

在来種のコーヒー栽培環境

サンサン太陽が降り注ぐ熱帯のイメージが強いコーヒーの木ですが、本来のコーヒーの木は森の中の木陰でゆっくり育ちます。直射日光に弱く極度な低温、高温を嫌います。また、適度な降雨を必要とし、水はけの良い土壌で湿地を嫌います。

 年間平均気温 5℃?30℃
 年間降水量 1,500ミリ以上
 朝晩の気温差が激しいほど良い

コーヒーベルトと呼ばれる南北回帰線付近範囲(熱帯)の中で、海抜1,000m?2,500mの高原あるいは山岳地帯

コーヒー品種改変の現状

品種改良と呼ばれる品種の改変は、そのほとんどが生産者(人間)に都合の良いもの。コーヒーの場合は収穫の利便性を重視します。

在来種の最低限の生育条件は高い木々に囲まれた森の木陰。そこは重機も入らず収穫は手作業を強いられます。

そこで耐候性を付けた育ちやすい品種に変え、一面のコーヒー畑を可能にします。

つまり高い木も下草も必要なく伐採され自然の生態系は失われてしまいます。