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技術の良し悪しが出るためとっても難しい煎り具合ですが、
コーヒーの風味は焙煎という作業で生まれます。
この昭和初期に作られた昔ながらの釜を使い煎り上げます。
重厚な釜のおかげで余熱を使う焙煎が出来ます。
あのかぐわしい魅力がギュっとこの中に詰まっているのです。
案外、勘と経験に頼る職人的で地味な作業なのです。
煎り始めからここまでの部分でコーヒーの風味はほぼ決定してしまいます。
煎ったコーヒー豆さえ良ければ、どんな淹れ方でも美味しくいただけるはずです
ちなみに店頭でのご試飲用コーヒーは、普通のコーヒーメーカーで淹れています。
コーヒーはお気軽にお楽しみください。
<付録:当店の釜のはなし>
昭和初期製造の米国ローヤル社製焙煎機
焙煎機に付いているエンブレム、材質は鋳鉄と思われる。 「No5」は製造記号ではなく形式番号、焙煎能力により違う。 このNo5は一度に25ポンド(約11kg)のコーヒー豆を焙煎できる。
基本的な構造は現在でも使われている焙煎機とまったく変わらず当時の技術水準の高さが伺われます。
当時日本に輸入されたのは数台で、うち一台を大正時代から横浜で自家焙煎店を始めた初代オーナーが導入。
現在、日本にこれ一台、世界的にも希少品で現役活躍はおそらくこのロースターだけではないでしょうか?
現代の焙煎機の方がはるかに性能が良く、簡単に美味しいコーヒー豆が煎れるでしょう。
完全自動化さてれいないこの釜での焙煎作業はほとんど手作業です。生豆の投入から炎の立ちを見ながらの火力調整、排気調整。そして煎り上げ。
壊れかけた温度計以外、付いている計器類はありません。「勘」だけが頼りなのでフルに五感を働かせます。
そこには焙煎の技術云々より、あくまでも自然体で釜と豆に接する謙虚さ、そして何よりお客様へのおもてなしの心が不可欠だと思います。