フォレストのコーヒー焙煎

更新:2024年5月20日

フォレストでは骨董品とも言える焙煎機を使っております。
悔しいですが最新式の機械の方がはるかに性能は良いでしょう。
しかし長い間、使い続けた物には馴染みと言うか、ある種の仲間意識が芽生えるものです。
100歳を過ぎた釜と老体を駆使した店主との共同作業、そんなコーヒーをどうぞお楽しみください。

昔ながらの釜だからできる余熱焙煎

徹底的に無駄を省いた現代の機械と違い昔の焙煎機は、無駄とも思えるような装飾を施し肉厚で頑丈な作りです。
その重厚な釜であるがゆえ、火を落としてもなかなか冷めず、余熱を使った焙煎を施すことができます。
じっくりと時間をかけ焙煎されたコーヒーは焦げ臭くなく、良質で繊細な風味が現れます。

良質素材に「おまじない」をかけて

コーヒーの生豆は料理であれば素材そのものです。
良質な素材は高価ですが、それだけの期待に応えてくれます。
エメラルドのように輝く生豆をハンドピックという作業でさらに磨きをかけ、最後に「美味しくなあれ」とおまじないをかけ、焙煎作業に移ります。

浅煎りコーヒー豆

低温でじっくり時間をかけ、仕上げで余熱を使い熟成させるよう焙煎しております。
そのため苦味が少なく、甘いコクが出て、まろやかで飲みやすいコーヒーになります。
コーヒーの繊細な特徴が活きますので、当店のほとんどの銘柄をこの焙煎で仕上げております。

深煎りコーヒー豆

深煎りは浅煎りより少しだけ熱と時間をかけて焙煎しております。
色は濃い茶褐色に変化し、酸味は感じませんが、苦味と糖質がカラメル化した独特の香味が現れます。
似た風味になりやすいので、特徴の出やすいブラジル、コロンビア、マンデリンと夏季限定のグァテマラのみ焙煎しております。

日本最古の焙煎釜

フォレストでは、約100年前に設計、製造された釜でコーヒーを焙煎しております。
日本に残るのはこれ一台、世界でも現役稼働しているものは数少ない焙煎機です。
この焙煎機(Royal roaster)はドラム式焙煎機の初期モデルとしてアメリカで開発、製造されました。
基本的な構造は現在でも使われている焙煎機とまったく変わらず当時の技術水準の高さが伺われます。

焙煎の様子(YouTube)